24時間テレビ ドキュメント

8月27日ー28日の二日間をかけてテレビ信州の24時間テレビ番組内企画「SDG'sプロジェクト」に参加。

木曽ペインティングスからは岩熊力也・義家麻美・蛭田香菜子・平清孝・近藤太郎が参加。長野美術専門学校の学生4人と作業にあたった。


《プロジェクトについて》

テレビ局側からはゴミを使ってアート作品を作ってほしいとの依頼だったが、私たちはいわゆるゴミアートとは別の角度からアプローチすることを早々に決めて、番組内でアートという言葉を使わないことを局に依頼し了承された。

私たちは無数のアート作品と呼ばれるものがゴミに過ぎないことを嫌というほど知っているし、何でもかんでもアートという言葉をつけて報道される日本の風潮がかえって日本人をアートの理解できない国民にしてしまっているとの危惧を覚えているからだ。

私たちのプロジェクトはシンプルなものを目指した。あくまでも主題は信州の各地から集められたゴミをリサイクル可能なものとして循環に組み込んでいくことだ。なのでプロジェクトの中心はゴミの洗浄作業となった。

そのうえでリサイクルに回される前のゴミを一時的にインスタレーションとして「生命の循環」を可視化することを決めた。


《試作 初号機》

ゴミを作品の素材としないことを決めた私たちは、洗浄を終えたゴミがリサイクルに回されるまでの入れ物だけを作ることにした。地球上のすべての物質と生命は循環してつながっていることを表すために様々な生き物のぬいぐるみを作り、その中にリサイクル物を詰めることにした。

そしてまずは木曽のゴミでぬいぐるみの試作を行った。これが「PROTO TYPE : KISO 00」としてイマジネーションの起点となった。



《初日 午前》

午前中から若里公園に集まり洗浄作業開始。作業をしながら自己紹介の後ディスカッションをする。番組のキーワードは「会いたい」。この" AITAI "というワードの中にAIが二人いることを発見していた岩熊によって二人のAIに挟まれた" T "が何を意味するのか皆に問いかけた。" T "で始まる単語が次々と挙げられていった。

そして" T "で始まる生き物のぬいぐるみを制作することで方針が固まる。


《物語》

ストーリーとしては地球上に一人取り残されたAI [PROTOTYPE:KISO 00] がいる。リサイクルされた物質でのみ駆動する設定だ。KISO 00がもう一人のAIに会うために" T "を手がかりに生命の循環の旅に出る。そして旅の最後に[NEW TYPE : NAGANO 01]に出会う。


《初日 午後》

洗浄されたゴミは会場内に張られたロープに吊るされ乾燥させる。

乾燥するまでの時間でぬいぐるみの制作を開始。

最初の" T "はティラノサウルスと鳥。

そして壁面には大地(TIERA)と木(TREE)の芽が描かれる。




《二日目》

二日目も全員で洗浄作業から。信州の各地からタレントが拾い集めてきたゴミが集結し始める。

ある程度洗浄した後は会場へと戻り急ピッチで制作を進める。

壁画には木曽の獣から作った墨を画材として使用した。モノクロームとなって画面の華やかさは犠牲にしなければならないが、持続可能な循環社会というテーマである以上はコンセプトを優先した作品づくりを心がけなければならないからだ。

しかし徐々にコンセプトから外れるような表現も出始めていたので、お昼休憩の時間にもう一度プロジェクトの基本姿勢を整理して共有した。コンセプトがしっかりしていればいるほど表現はシンプルになっていくはずなのだ。余計な表現が混じってくるとそこだけが目立つという現象が起きるので、その部分を削ぎ落としていった。

番組終了まで残り時間の少なくなる中でラストシーンに向けてバラバラに作られていたものを一つにまとめなければならない。

そこで白壁を覆っていたテントが取り外されることになった。床のブルーシートも外されると緑の公園に西陽を浴びてすくっと立ち上がるモノリスが現れた。

急遽床に置かれていたティラノサウルスを壁の上に乗せた。空間にダイナミックな動きが加わる。2号機である[NEW TYPE : NAGANO 01]も加わり、放送時間間際に学生の中島くんが作った卵を設置して物語の円環がついに閉じた。

24時間にわたる私たちの旅も終わった。











閲覧数:127回0件のコメント

最新記事

すべて表示